【亜州ビジネス編集部】
東邦ガスは22日、液化天然ガス(LNG)関連事業を手掛けるエルエヌジージャパン(本社:東京都千代田区)と合弁を組み、インドネシアで産業用天然ガス販売事業に参画したと発表した。合弁会社を設立して現地ガス会社に出資した。二酸化炭素(CO2)排出量が少ない燃料として普及拡大が見込まれる天然ガスの需要取り込みを図る。
両社が50%ずつを出資し、今年4月に特別目的会社(SPC)のさくらインドネシアエナジーを設立。同SPCを通じて、産業用天然ガス販売の地場バユ・ブアナ・ゲミラン(BBG)の第三者割当増資を引き受け、株式45%を取得した。
BBGはジャカルタに本社を置き、2003年に操業を開始。西ジャワ州カラワン県の工業団地や、大規模工場が集中する東ジャワ州グレシク県を中心に主に製造業の工場向けに天然ガスを供給している。
東邦ガスは、東南アジアでは既にタイ、ベトナム、シンガポールで産業天然ガス販売事業に参画しており、インドネシアは4カ国目となる。