【亜州ビジネス編集部】
古河電気工業は24日、ルソン島のラグナ州にデータセンター(DC)向け水冷モジュールの工場を新設すると発表した。2026年10月の量産開始を予定する。生成AI(人工知能)市場の成長を背景にデータセンターの高発熱化に対応する放熱・冷却製品の需要が高まっており、多拠点による生産体制を整備する。
同州サンタロサ市の工業団地「ラグナ・テクノパーク」内に、延べ床面積1万6406平方メートルの新工場を設ける。同団地では現在、現地法人のフルカワ・エレクトリック・サーマル・マネジメント・ソリューションズ&プロダクツ・ ラグーナ(FTL)がヒートパイプ式ヒートシンクなどの工場を構えている。
一方、神奈川県の平塚工場でもデータセンター向け水冷モジュールの工場を新設し、同じく26年10月に量産開始する。両工場を合わせた水冷モジュールの売上高は26年度に60億円、27年度に250億円を見込む。