【亜州ビジネス編集部】
債務者の信用情報を収集・提供する国家信用報告機関(NCB)によると、ピックアップトラックのローンで90日以上延滞している不良債権(NPL)の残高が2024年5月末に1380億バーツとなり、前年同月末比で39.0%増えた。金融機関による与信の厳格化を背景にローン残高は4.2%減の9900億バーツに縮小したものの、農家の収入低下などで返済が滞るケースが増えている。各紙が伝えた。
ローンの件数は1.1%減の276万件、不良債権の件数は28.7%増の43万件だった。一方、30~89日延滞している要注意債権(SML)の残高は7.1%増の28万件、3.3%増の1000億バーツに拡大した。自動車ローン全体の残高にピックアップが占める割合は38.9%だが、不良債権残高に占める割合は55.7%に達している。