【フィリピン】横浜ゴムが工場拡張に着工、26年2Qにフル稼働へ

【亜州ビジネス編集部】

横浜ゴムは、ルソン島のパンパンガ州で乗用車用タイヤ工場の拡張工事を開始した。投資額は35億ペソ(約92億円)で、年産能力を5%増強する。2026年第2四半期からのフル稼働を予定する。貿易産業省(DTI)が29日付で発表した。

同日に起工式を開催した。工場は子会社のヨコハマタイヤ・フィリピンがクラーク自由港区で操業する。既存の13~20インチサイズの生産を拡大するほか、新たに高インチの21、22インチサイズの生産ラインを設ける。工場拡張に合わせて、約500人を新規雇用する。

同子会社は1996年設立。輸出向けタイヤの主力拠点で、乗用車とスポーツ多目的車(SUV)用のタイヤを生産している。大半を欧州、北米、東南アジア各国に市販用として輸出するほか、北米とアジアの自動車メーカーに新車用のタイヤとしても納入している。現在は原料となる天然ゴムの現地調達率が54%となっており、26年までに100%に引き上げる目標を掲げている。


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