【亜州ビジネス編集部】
運輸省国道局のサラウット局長は、東北部ブンカーン県とラオス中部ボーリカムサイ県を結ぶ「第5タイ・ラオス友好橋」の供用を来年半ばまでに開始できる見通しを明らかにした。工事の進捗率は先月時点で94%以上。開通すればタイとラオスだけでなく、中国、ベトナムを含む4カ国の経済と貿易、投資、観光の振興につながると見込まれている。4日付ターンセタキットなどが伝えた。
友好橋の総延長は16.34キロメートル。タイ側の3区間とラオス側の2区間に分け、2020年10月に建設工事を開始した。両国それぞれの接続道路と国境検問所は完成しており、メコン川に架ける橋の建設を進めている。
タイ側では、ブンカーン県とサコンナコン県を結ぶ国道222号線が起点となり、東西経済回廊と接続する。東西経済回廊は、ベトナム中部ダナンからラオス、タイを通過し、ミャンマーのヤンゴンまで通じる国際道路。また、ラオス側では、アジア各国を結ぶ幹線道路「アジアハイウエー1号線」に通じ、ベトナム北部ハノイ市と中国南部に接続する。
タイ東北部では、ウボンラチャターニー県とラオス南部サラワン県を結ぶ「第6タイ・ラオス友好橋」の建設も計画されている。昨年10月にタイのセター首相がラオスを訪問し、同国のソンサイ首相らと会談。両国間の物流網強化について重点的に話し合い、「第6タイ・ラオス友好橋」の建設に原則合意した。