【タイ】下半期の懸念は「最低賃金引き上げ」=製造業調査

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)は5日、製造業の企業幹部を対象に行った調査の結果を発表し、2024年下半期の国内経済・産業の懸念要因(複数回答)について、「法定最低賃金の400バーツへの引き上げ」とする回答が全体の54.5%を占め最多だったことを明らかにした。これに「燃料費など製造コストの高止まり」が51.0%、「安価な外国製品の流入」が38.5%で続いた。

調査は46業種の143人を対象として7月に実施した。上半期と比較した下半期の業績見通しについては、「横ばい」とする回答が39.8%を占め最大。「悪くなる」は32.2%、「良くなる」は28.0%だった。

24年の国内総生産(GDP)成長率予測

◆2%未満=51.7%

◆2~3%=39.9%

◆3~4%=5.6%――など


24年下半期の国内経済・産業にプラスとなる要因(複数回答)

◆政府予算執行の加速=56.0%

◆外国人来訪者の増加による観光業の回復=41.4%

◆輸出の回復=38.8%――など。


下半期に必要とされる経済政策(複数回答)

◆最低賃金引き上げではなく能力給導入への支援=55.9%

◆税制優遇による国産品の奨励=50.3%

◆中小企業・家計の不良債権問題の対策=47.6%――とする回答が多かった。


亜州ビジネスASEAN
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