【タイ】EV所有コスト、3年後にエンジン車を下回る=EIC

【亜州ビジネス編集部】

サイアム商業銀行(SCB)傘下の調査機関であるエコノミック・インテリジェンス・センター(EIC)は、「エンジン車」と「ハイブリッド車(HV)・プラグインハイブリッド車(PHV)」「電気自動車(EV)」の購入から10年間の総所有コストを比較し、3年後以降にEVが最も安くなるとの調査結果を明らかにした。プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。

それによると、EVは保険料と減価償却費がエンジン車とHV・PHVより高く、購入から3年間は所有コストが最も高くなる。一方、燃料費とメンテナンス費が安いことから、長期的に所有することで高額な保険料と減価償却費を相殺でき、所有コストが最も安くなるという。

具体的には、購入から10年間の走行1キロメートルにかかる費用を比較した場合、エンジン車が4.2~4.4バーツ、HV・PHVが3.9~4.3バーツとほぼ横ばいで推移する一方、EVは◆1年後=4.5バーツ◆2年後=4.0バーツ◆3~6年後=3.8バーツ◆7~10年後=3.5バーツ――と徐々に低下。購入から3年後以降に所有コストが安くなると説明した。

10年間の所有コストは、◆EV=38万6166バーツ◆HV・PHV=42万6868バーツ◆エンジン車=45万6976バーツ――。いずれも耐用年数を10年、走行距離を年1万キロメートル、新車価格を70万バーツとして算出した。保険料(初年度無料)はエンジン車とHV・PHVが年1万7700バーツ、EVは年3万1000バーツで毎年3%値下がりすると仮定。燃料費はガソホール(ガソリンにエタノールを混合した燃料)「91」が1リットル当たり38.08バーツで毎年1%値上がり、電気料金はオフピーク時間帯の1ユニット(キロワット時)当たり6バーツと仮定した。


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