【亜州ビジネス編集部】
インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)によると、2024年7月の国内新車販売台数は前年同月比7.9%減の7万4160台だった。前年割れは13カ月連続。ただ減少幅は前月を下回り、4カ月連続で落ち込みが緩和した。
車種別の販売台数は乗用車が10.4%減と8カ月連続の前年割れ。一方、商用車は1.4%増と、13カ月ぶりにプラスとなった。
メーカー別では、首位トヨタが9.7%減の2万7126台に縮小したほか、2位ダイハツが12.1%減、3位ホンダが41.2%減と落ち込んだ。電気自動車(EV)の現地生産を年初に開始した中国MGは足元で高い伸びが続いており、7月は5.1倍の542台だった。23年末にEVの現地生産を開始した中国・奇瑞汽車(チェリー)は2.2倍の780台で、EVの「オモダE5」が約半数の394台だった。
全体の生産台数は10.8%減の10万9381台と、12カ月連続の前年割れ。EVの生産は、◆中国・上汽通用五菱(SGMW)の「クラウドEV」=581台、「エアev」=110台◆奇瑞の「オモダE5」=794台◆韓国・現代自動車の「アイオニック5」=20台、「コナ・エレクトリック」=229台◆中国・東風小康汽車(DFSK)の「E502」=30台◆三菱自動車の「L100」=16台――だった。MGの「MG4EV」と「MG ZS EV」、SGMWの「ビンゴ」は生産の報告がなかった。
全体の完成車輸出台数は5.7%減の4万401台。最大のトヨタが67.1%増の1万4582台に拡大したものの、ダイハツや三菱自動車は落ち込んだ。
1~7月は販売台数が前年同期比17.5%減の48万4236台、生産台数が18.6%減の67万1311台だった。