【亜州ビジネス編集部】
工業情報化部は14日、「新エネルギー自動車(NEV)廃動力電池の総合利用に関する業界規範条件(2024年版)」の草案を発表し、正式施行を控えて意見募集の手続きを開始した。企業の立地、事業プロジェクトの選定、工場の条件、設備と装置、技術プロセス、遡源能力、資源利用、エネルギー消費、製品品質、環境保護などの要件を提案している。
特にリサイクル企業に対し、正極材、負極材、セパレーター、電解液などの再生利用技術、設備、プロセスの研究開発と応用を積極化するよう求めた。廃動力電池の再生利用レベルを向上させる狙いだ。また、主要な金属を効果的に抽出・回収するよう指導する。
具体的には、銅やアルミニウムの回収率98%以上、破砕・分離後の電極粉体回収率98%以上に高めなければならない。回収されたアルミニウムと銅の不純物含有率1%未満を求める。
精錬プロセスのリチウム回収率は90%以上、ニッケル、コバルト、マンガンの回収率は98%以上、レアアースなどその他の主要金属の総合回収率は97%以上、フッ素の固化率は99.5%以上、炭酸リチウム生産時の総合エネルギー消費量は1トン当たり標準石炭2200キログラム以下とする。さらに材料修復技法を採用する場合、回収利用される材料の質量合計は、元の動力電池に含まれる目標素材質量合計に対して99%以上でなければならないという。
2019年に打ち出した既存の業界規範条件に修正を加えた。19年の業界規範条件では、ニッケル、コバルト、マンガンの総合回収率98%以上、リチウムの回収率85%以上、レアアースなどその他の主要金属の総合回収率は97%以上、材料修復技法の素材回収率90%以上と定められている。