【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)が16日発表した2024年7月の産業景況感指数(100以上が好感)は89.3となり、前月から2.1ポイント上昇した。指数の上昇は4カ月ぶり。食品や医薬品、化粧品の内需拡大などがプラスに影響した。
クリアンクライ会長は指数上昇の要因として他にも下記などを挙げた。
◆政府が建設部門などで予算執行を加速していること
◆中国人などを対象とする観光ビザ(査証)免除措置の導入を追い風に観光業が回復していること
一方、マイナス要因には、下記などを挙げた。
◆家計債務の高止まりで購買力が低下していること
◆1~6月の国内新車販売台数が前年同期比24.2%減と落ち込んだこと
3カ月後見通し指数は95.2となり、前月から1.8ポイント上昇した。国民の大半に1万バーツの電子通貨を給付する「デジタルウォレット政策」などに期待が高まり、4カ月ぶりに上昇した。
指数は「良い、良くなった」と回答した企業の割合から「悪い、悪くなった」と回答した企業の割合を差し引き、100ポイントを足した値。100を上回れば「好感」とされる。今回の調査対象は製造業の1323社。