【亜州ビジネス編集部】
政府は、国産車の登録料を半額化する優遇措置を改めて実施する方針を示した。適用期間を当初計画の6カ月から3カ月に短縮して実施する。財務省が政令草案を政府に提出し、承認を経て施行される見込み。VNエクスプレスなどが伝えた。
財務省は6月末、8月1日から6カ月間の半額化案を政府に提出。ただ、商工省などから、輸入車に不利な措置を講じることで貿易相手国から報復・制裁措置を受ける可能性があるとの指摘を受けたため、一時は撤回した。しかし、他国から訴訟を起こされた場合に備え、事前に対応計画の策定を商工省に委託することを提案した上で、改めて登録料の半額化検討を求め、政府の合意を得た。
政府は2021年以降に3度にわたって、業界支援策として国産車の登録料を半額化した。新車販売市場は足元で回復傾向にあるものの、改めて優遇措置を打ち出すとみられる。
ベトナム自動車工業会(VAMA)によると、24年1~7月の新車販売台数(一部企業除く)は前年同期比1.1%増の16万3804台。国内生産車の販売は12.3%減の8万1637台、輸入車は19.3%増の8万2167台だった。