【タイ】中国MGが現地生産の新型HV発売、56万バーツから

【亜州ビジネス編集部】

中国自動車最大手の上海汽車集団傘下で「MG」車を販売するMGセールス・タイランドは20日、ハイブリッド車(HV)のBセグメントハッチバック「MG3ハイブリッド+」を発売した。「D」と「X」の2グレードを用意し、最初の1000台はそれぞれ55万9900バーツ、59万9900バーツの特別価格で予約受け付けを開始した。東部チョンブリー県の工場で生産する。

両グレードとも排気量1500ccのガソリンエンジンと電気モーターを併用。容量1.83キロワット時(kWh)のリチウムイオン電池を搭載する。地元紙によると、1001台目からは販売価格を2万バーツ引き上げる。納車はすぐに開始できるという。

タイではMGセールスの親会社でMG車を生産するSAICモーター―CPがチョンブリー県で工場を操業しており、今月14日に同モデルのラインオフ式を開催した。

同社には上海汽車集団とタイの大手財閥チャロン・ポカパン(CP)グループが出資している。工場はWHAイースタンシーボード2工業団地に立地し、2014年にエンジン車の生産から開始。昨年に電気自動車(EV)電池工場を稼働させており、今年3月からはEVのCセグハッチバック「MG4エレクトリック」を生産している。

敷地面積は70万平方メートルで、これまで累計300億バーツを投資した。年産能力は自動車が10万台、電池が5万個。電池はセルを直接パック化する「セル・ツー・パック(CTP)」方式で組み立てる。


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