【亜州ビジネス編集部】
三菱マテリアルは23日、中部アユタヤ県に鉱山・土木用工具の新工場を建設すると発表した。岩盤に穴を開けるための工具「ロッド」を生産し、世界的な需要拡大に対応する。来年10月の稼働開始を目指す。将来は現地で同工具の生産能力を倍増させる。
子会社MMCリョウテックの現地法人OTEC(タイランド)が既存工場に近いワンノイ郡に新工場を設ける。敷地面積は5万4400平方メートル、延べ床面積は1万1900平方メートル。機械加工設備や熱処理設備を導入する。
同法人は1997年設立。現在は県内のバンパイン郡で工場を操業し、ロッドのほか、ロッドと合わせて使う「ビット」と呼ばれる工具も生産している。資源需要の高まりやインフラ整備の伸長を背景にロッドやビットの需要も拡大しているという。