【亜州ビジネス編集部】
工業団地開発大手アマタ・コーポレーションは、東部チョンブリー県の「バンブン工業団地」を買収し、名称を「アマタシティー・チョンブリー2工業団地」に変更した。米中対立を背景に足元で加速する中国企業などのタイ進出を取り込む狙い。25日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
特に自動車や電子、情報技術(IT)など、政府が投資誘致に力を入れている産業を呼び込みたい考え。現在は顧客の需要に合わせた新規投資に対応するため、同工業団地内の整備を進めている。
同工業団地は、タイ工業団地公団(IEAT)の承認を経て2011年に民間企業のSTパワー・グループが開発した。敷地面積は約310万平方メートル。バンコクのスワンナプーム空港から80キロメートル、チョンブリー県のレムチャバン港から58キロメートル、東部ラヨーン県のマプタプット港から78キロメートルに位置する。
アマタはタイとベトナム、ラオス、ミャンマーで計11件の工業団地を運営・計画している。合計の開発面積は150平方キロメートル以上。日本や中国などの多国籍企業を誘致している。