【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)の27日発表によると、2024年7月の国内自動車生産台数は前年同月比16.6%減の12万4829台だった。前年同月を下回るのは12カ月連続。23年11月以降は2桁のマイナスが続いている。1トンピックアップトラックの国内販売不振などで国内販売向け生産が引き続き大幅減だった。
国内向け生産は40.9%減少。自動車ローンの与信厳格化などでピックアップの国内販売が低迷し、生産も大幅な落ち込みが続いている。7月の国内新車販売台数は20.6%減だった。一方、輸出向け生産は1.0%増と3カ月ぶりのプラス。ただ完成車(CBU)の輸出台数は22.7%減の8万3527台に落ち込んだ。中東情勢の悪化で同地域や欧州への輸出に支障が出たという。アジアや豪州への輸出も振るわなかった。
乗用電気自動車(EV)の生産台数は522台となり、前月との比較で34.5%減少した。7月はEV最大手の比亜迪(BYD)と広汽埃安新能源汽車(AION)がEV工場を開所したが、低水準にとどまっている。一方、ハイブリッド車(HV)は前年同月比で22.7%増の1万2871台に拡大した。
1~7月の全体の生産台数は前年同期比17.3%減の88万6069台だった。同連盟は7月下旬、24年の年間生産台数の目標を170万台に下方修正。輸出向け生産は115万台に据え置いたものの、国内販売向けを20万台引き下げて55万台としている。
バイク生産8%減
同連盟によると、7月の国内バイク生産台数は前年同月比8.0%減の17万9176台だった。内訳は、CBUが11.3%減の15万947台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が14.5%増の2万8229台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は8.5%減の5万8757台だった。1~7月のバイク生産台数は前年同期比8.3%減の137万6369台だった。