【タイ】双日が営農支援子会社、まずキャッサバ農家向け

【亜州ビジネス編集部】

双日は29日、IT(情報技術)を活用して営農支援などのサービスを提供する「アグリプラットフォーム」事業の子会社をバンコクに設立し、同事業に参入すると発表した。まずキャッサバ農家向けに営農支援サービスを展開し、農業資材や農機、ファイナンスなどの業者が農家に商品・サービスを提供・販売できる仕組みも構築する。農家と農業関連事業者の生産性や効率性、収益性の向上を支援しながら事業拡大を図る。

子会社の双日カセット・ディーXを5月に設立した。営農支援では、土壌や天候などのデータを基に適切な肥料の選択、量、タイミングといった解決策を農家に提供。農家が資金負担を抑えた形でアドバイスを受けられるようにする。一方、農家から得た農地や保有機材、作物の生育状況などのデータを基に、農業資材・農機メーカーや金融機関が商品・サービスを農家に提案できるようにする。

キャッサバはタイでサトウキビとコメに次ぐ生産高3位の主要農産物。農家数は76万世帯に上る。小規模な家族経営の農家が多く、資金や知識の不足から新たな農法などに取り組めないといった課題があるという。


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