【亜州ビジネス編集部】
アズビルは8月29日、北部フンイエン省に電動弁や流量計などの製造子会社を設立すると発表した。海外では3カ所目の生産拠点となる。生産能力の増強を図ると共に、近年懸念される地政学リスクに対応するための生産体制を構築する。
現地法人のアズビルベトナムプロダクションを設立する。資本金は1300万米ドルで、アズビルが全額出資する。設立日は未定。電動弁や流量計などの電子機器の製造、修理、販売を手掛ける。
タイ法人を増資
アズビルは同日、タイの製造子会社アズビルプロダクションタイランドを増資すると発表した。資本金を1億8000万バーツから3億3000万バーツに引き上げる。今年度中に手続きを終える予定。現地での部品調達先を多様化するなど、生産基盤の強化を進める。
同子会社は2013年設立。東部チョンブリー県で温度調節計や空調用コントローラーなどの自動制御機器を製造し、今年4月には新工場棟を開所している。アズビルは海外でこのほか、中国遼寧省大連市にも生産拠点を構えている。