【亜州ビジネス編集部】
国内のハイブリッド車(HV)市場を日本勢が席巻している。ベトナム自動車工業会(VAMA)によると、2024年1~7月のHV販売台数は、モデル別でスズキのミニバン「エルティガ・ハイブリッド」がトップとなり、メーカー別ではトヨタが先頭を走っている。VNエクスプレスが伝えた。
VAMA加盟メーカーの1~7月の新車販売は14万422台。うち2.9%に当たる4142台がHVだった。HV部門首位のエルティガ・ハイブリッドは1200台で、唯一1000台を超えた。トヨタはトップ9位に6モデルが入り、ミニバン「イノーバクロス」が985台で2位だった。また4位にスポーツ多目的車(SUV)「ヤリスクロス」(446台)、5位にSUV「カローラクロス」(416台)、6位にセダン「カムリ」(158台)、7位にセダン「アルティス」(75台)、9位にミニバン「アルファード」(5台)が名を連ねた。
3位はホンダのSUV「CR-V」で805台。日本勢以外では韓国・起亜のSUV「ソレント」(52台)が8位に入った。
VAMAの関係者は、ベトナムではHVの販売台数がまだ少ないものの、安定した需要があり、メーカーも相次ぎモデルを増やしていると説明。需要をさらに喚起するため、VAMAは政府に対して、HVに課される特別消費税(SCT)を現在の70~100%から50~70%に引き下げるよう要請したという。
なおSCTはガソリン車やディーゼル車では35~150%と高いが、電気自動車(EV)では1~15%の優遇税制が適用されている。