【亜州ビジネス編集部】
日清製粉グループ傘下の日清製粉ウェルナは9日、ベトナムで家庭用製品の本格販売を開始すると発表した。まずはパスタソースと炊き込みご飯の素、プレミックス製品を発売する。これまで国内向けは業務用を手掛けてきたが、現地では共働き世帯が多く自炊頻度も高いことから加工食品の需要が大きいと見込み、家庭用への参入を決めた。
現地法人のベトナム日清テクノミックを通じて販売する。現地に保有する生産拠点2カ所、日本で培った技術・製品開発の知見を最大限活用しながら、現地の嗜好に合わせた商品を開発した。
パスタソースは「ミートソース」など3種類、炊き込みご飯の素は「豚肉とマッシュルーム」など2種類を発売した。プレミックス製品は「フライドチキンミックス」など4種類を発売し、11月には「バインセオ(ベトナム風お好み焼き)ミックス」などを追加投入する。
日清製粉ウェルナは、ベトナムでは2013年に南部ドンナイ省にパスタソースの生産子会社のベトナム日清製粉を設立。主に日本向けに製品を輸出している。18年には同省にベトナム日清テクノミックを設立し、国内向けを中心に業務用プレミックスを製造販売している。