【亜州ビジネス編集部】
シンガポール商業信用局(SCCB)が9日発表したシンガポール企業の2024年第4四半期の景況感指数(BOI)はプラス5.06となり、2年ぶりの高水準となった。少なくとも21年第4四半期以降は楽観圏であるプラスを維持。前四半期からは0.12上昇し、5四半期連続で改善している。
国内の主要産業を代表する200社の経営者を対象に調査を実施。指数は業績改善を予想する企業の割合から業績悪化を予想する企業の割合を差し引いて求めた。
BOIを構成する6項目のうち、3項目が前四半期から改善した。売上高と純利益はともに前四半期の5.93から7.41に1.48上昇。在庫水準は0.00と、前四半期のマイナス1.48から横ばいに転じた。一方、販売価格は1.74低下して7.41、新規受注は2.23低下して2.96、雇用は0.74低下して5.93となった。
BOIを産業別にみると、金融と建設、運輸でとりわけ楽観的な見方が強かった。一方、製造業では6項目のうち、売上高と利益がマイナスからゼロに回復したものの、総じて慎重な先行き見通しとなっている。