【亜州ビジネス編集部】
インドのコンサルティング会社レッドシアー・ストラテジー・コンサルタンツが8日発表したリポートによると、タイの出前市場でLINE傘下の「LINEマン」が2024年上半期にシェア44%を獲得し、前年まで首位だったシンガポール系「グラブ・フード」(40%)を上回った。20年に飲食店の口コミサイト「ウォンナイ」を買収し、相乗効果を得て勢力を拡大した。
3位はシンガポール系「ショッピー・フード」でシェアは10%だった。電子商取引(EC)市場「ショッピー」との連携でシェアを伸ばしている。大手ではほか、赤字続きの地場「ロビンフッド」が24年7月末でのサービス終了を発表した後、撤回して事業を継続している。
23年の出前市場は42億米ドル規模で、2年前に比べ4割拡大。今後も当面は2桁成長が続き、28年には71億米ドル規模に達すると見込む。一方、配車市場は23年の6億米ドルから28年に10億米ドルへと拡大する見通し。同市場では現在、大手3社が合計シェア85%を占めるという。