【亜州ビジネス編集部】
ソニーグループは9日、完全子会社でAI(人工知能)分野の研究開発(R&D)などを手掛けるソニーリサーチが、シンガポール政府のAI推進機関AIシンガポール(AISG)と東南アジア地域向けの大規模言語モデル(LLM)の共同研究で協力すると発表した。このほど協力覚書(MOU)を締結した。
LLMはテキストデータを集中的に学習させた深層学習モデルの一種で、生成AI系サービスの基盤となる技術。覚書では、AIシンガポールなどが参画して開発する東南アジア向けLLM「シーライオン」の共同研究を進めることで合意した。共同研究はソニーリサーチ内のソニーAIが担当する。世界中で6000万~8500万人の話者がいると推定されるタミル語や、東南アジアの言語を対象にLLM開発を進める。