【インドネシア】8月の新車販売14%減、14カ月連続マイナス

【亜州ビジネス編集部】

インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)によると、2024年8月の国内新車販売台数は前年同月比14.2%減の7万6304台だった。金利上昇などで落ち込みが続いており、前年割れは14カ月連続となる。ただ台数は年初来で最多だった。

車種別の販売台数は乗用車が13.9%減と9カ月連続の前年割れ。商用車は15.4%減で、2カ月ぶりのマイナスに転じた。

メーカー別では主要各社が軒並み2桁のマイナスだった。首位トヨタは13.8%減の2万5989台に縮小し、2位ダイハツは20.9%減、3位ホンダは35.8%減と落ち込んだ。一方、電気自動車(EV)の現地生産を年初に開始した中国MGは足元で高い伸びが続いており、8月は2.2倍の504台だった。23年末にEVの現地生産を開始した中国・奇瑞汽車(チェリー)は1.8倍の798台で、EVの「オモダE5」が半数を超える449台だった。新規参入の中国EV最大手、比亜迪(BYD)は2940台を販売し、6位に入った。

全体の生産台数は14.6%減の10万7263台と、13カ月連続の前年割れ。EVの生産は、◆中国・上汽通用五菱(SGMW)の「クラウドEV」=645台、「エアev」=400台◆奇瑞の「オモダE5」=500台◆韓国・現代自動車の「アイオニック5」=20台、「コナ・エレクトリック」=255台◆6月に生産が始まった中国ナタ汽車(NETA)の「ナタV2」=186台◆中国・東風小康汽車(DFSK)の「E502」=30台――だった。MGの「MG4EV」「MG ZS EV」や三菱自動車の「L100」は生産の報告がなかった。

全体の完成車輸出台数は14.3%減の3万9801台。最大のトヨタが5.2%減の1万2884台となるなど、多くのメーカーで落ち込んだ。

1~8月は販売台数が前年同期比17.1%減の86万619台、生産台数が18.0%減の77万9235台だった。


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