【マレーシア】日系8社、サラワク州沖のCO2貯留で設計作業を受託

【亜州ビジネス編集部】

石油資源開発(JAPEX)など日本企業8社は13日、二酸化炭素(CO2)を回収して地下に圧入・貯留する「CCS」事業に関する設計作業をエネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)から受託したと発表した。同事業では、瀬戸内地域などの製鉄所や発電所から排出されるCO2を回収して海上輸送し、サラワク州沖に圧入・貯留する。

JAPEXのほか日揮ホールディングス、川崎汽船、JFEスチール、三菱ガス化学、三菱ケミカル、中国電力、日本ガスラインの計8社が11日にJOGMECと契約を交わした。このほか、国営石油ペトロナス傘下のペトロナスCCSベンチャーズも参加する。同事業は、JOGMECの2024年度「先進的CCS事業」に選定されており、貯留量は年190万~290万トンを見込む。

日本側8社は日本国内の製鉄所や発電所、化学工場などから排出されるCO2の分離・回収・液化に必要な設備やコストの検討作業を進める。また、ペトロナスを含めた9社でサラワク州までの海上輸送や圧入・貯留までに必要な設備やコストを検討する。


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