【タイ】8月の新車販売25%減4.5万台、前月も下回る

【亜州ビジネス編集部】

タイ国トヨタ自動車(TMT)の26日発表によると、2024年8月の国内新車販売台数は前年同月比25.0%減の4万5190台だった。前年割れは15カ月連続。前月の台数も下回り、新型コロナウイルス禍下の21年8月以来、3年ぶりの少なさとなった。特に不振の1トンピックアップトラックは、大洪水があった11年11月以来の低水準だった。

1トンピックの販売は39.2%減の1万4970台で、20カ月連続のマイナス。自動車ローンの与信厳格化などで低迷し、23年8月以降は30%を超える落ち込みが続いている。乗用車は22.6%減少し、7カ月連続で20%超のマイナス。一方、商用車に含まれるスポーツ多目的車(SUV)は14.3%増の9449台と、トヨタ車を中心に販売を伸ばした。

電気自動車(EV)の販売台数は16.0%増の7654台に拡大し、新車販売に占める割合は16.9%に上昇。中国・比亜迪(BYD)の値引きキャンペーンなどで販売を伸ばしている。ハイブリッド車(HV)は33.0%増の8658台と好調を維持した。

メーカー別の販売では、日系9社すべてが前月と同様に前年割れとなり、合計のシェアは73.3%に低下(前年同月は76.4%)。一方、EVを中心とする中国系9社のシェアは16.9%で、前月(15.8%)から上昇した。値下げ攻勢をかけたBYDが販売を大きく伸ばし、三菱自動車を上回るメーカー別4位に入った。

1~8月の全体の販売台数は前年同期比23.9%減の39万9611台。日系9社のシェアは76.2%となり、前年同期を2.7ポイント下回った。中国9社は13.1%だった。


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