【フィリピン】三菱商事、財閥アヤラ傘下の決済最大手に出資

【亜州ビジネス編集部】

三菱商事は18日、大手財閥アヤラ・コーポレーション傘下の決済最大手グローブ・フィンテック・イノベーションズ(Mynt)に出資参画すると発表した。184億ペソ(約480億円)以上を投じて間接的に6.5%を出資する。アヤラとは包括的協業に関する覚書を交わし、Myntの企業価値向上に取り組むと共に、多面的に協業を推進する。

Myntは2015年設立で、国内最大のQR決済アプリ「Gキャッシュ」を展開。今年8月には三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が三菱UFJ銀行を通じて株式8%を取得すると発表している。

三菱商事はアヤラ子会社のACベンチャーズ(ACV)に50%出資する。ACVはMyntに13%出資しており、三菱商事のMyntへの出資比率は6.5%となる。

フィリピンは銀行口座保有率が低い一方、携帯電話やインターネットの普及率が高い。デジタル決済の成長余地が大きく、国民の約8割が「Gキャッシュ」を利用したことがあるとされる。


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