【亜州ビジネス編集部】
東洋エンジニアリングは16日、東部ラヨーン県に建設されるバイオエチレン製造設備の基本設計業務(FEED)を受注したと発表した。素材最大手のサイアム・セメント(SCC)とブラジル石油化学最大手のブラスケムの合弁会社が建設するもので、原料にはサトウキビから抽出したバイオエタノールが使用される。同設計業務は事業の最終投資決定(FID)に向けた重要なステップになるという。
合弁会社のブラスケム・サイアムから受注した。東洋エンジニアリングは受注獲得の要因について、これまでタイで手掛けてきたエチレンプラントを含むプラント建設の豊富な経験が評価されたとしている。
SCCなどの事業は今年6月に投資委員会(BOI)の認可を得た。マプタプット工業団地に年産能力20万トンの工場を設ける。投資認可額は193億1300万バーツ(約875億円)。合弁会社には、SCCの石油化学子会社SCGケミカルズ(SCGC)が49%、ブラスケムが51%を出資する。SCCのアジア市場に関する知見や、ブラスケムが持つ技術・ノウハウなどを融合して事業展開する。