【タイ】9月の新車販売4割減の3.9万台、4年半ぶり少なさ

【亜州ビジネス編集部】

タイ国トヨタ自動車(TMT)の28日発表によると、2024年9月の国内新車販売台数は前年同月比37.1%減の3万9048台だった。前年割れは16カ月連続。前月の台数も下回り、新型コロナウイルスの行動制限があった20年4月以来、4年5カ月ぶりの少なさとなった。自動車ローンの与信厳格化に加えて大雨・洪水の影響もあり、1トンピックアップトラックと乗用車が共に40%ほど落ち込んだ。

1トンピックの販売は40.1%減の1万3972台。21カ月連続のマイナスで、台数は大洪水があった11年11月以来の低水準となる。乗用車は38.4%減の1万5668台と、8カ月連続の前年割れだった。ほか、商用車に含まれるスポーツ多目的車(SUV)も28.5%減の6851台と大きく落ち込んだ。

電気自動車(EV)の販売台数は3割減の4982台に縮小し、新車販売に占める割合は12.8%に低下。一方、ハイブリッド車(HV)は1割増の7335台と好調を維持した。

メーカー別の販売では、日系9社すべてが前月と同様に前年を割り込み、合計のシェアは76.3%に低下(前年同月は76.6%)。ただ、各社が2桁減となる中で三菱自動車は0.8%減とほぼ横ばいだった。一方、EVを中心とする中国系9社のシェアは12.8%で、前月(16.9%)から低下した。

1~9月の全体の販売台数は前年同期比25.3%減の43万8659台。日系9社のシェアは76.2%となり、前年同期を2.4ポイント下回った。中国9社は13.1%だった。


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