【亜州ビジネス編集部】
東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の自動車業界団体が加盟するアセアン自動車連盟(AAF)の集計によると、2024年8月の域内6カ国の自動車生産台数は、前年同月比11.3%減の32万5848台だった。前年同月を下回るのは4カ月連続。最大生産国のタイと2番目のインドネシアで2桁減が続いており、全体を押し下げた。
各国では既に9月の生産販売台数が発表済みで、タイとインドネシアは引き続き生産販売が落ち込んでいる。現地報道によると、インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)は10月下旬、同国の年間新車販売台数の目標を当初の110万台(前年実績比9.4%増)から85万台(15.5%減)に引き下げた。9月はマレーシアも販売が大きく落ち込み、重要政策発表前の買い控えがあったとされる。
一方、フィリピンの販売台数は9月まで31カ月連続のプラスを維持。また、ベトナムでは国産車の登録料半額化が9月に始まり、同月の販売は8月を上回る好調だった。
1~8月の域内6カ国の生産台数は12.0%減の250万9405台、域内7カ国の販売台数は7.7%減の202万2713台だった。