【シンガポール】IHIがCO2原料のSAF商用化加速、科技研と覚書

【亜州ビジネス編集部】

IHIは5日、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)と共同で進めている持続可能な航空燃料(SAF)の合成技術の開発について、同庁との間で商用化の加速に向けた覚書(MOU)を交わしたと発表した。二酸化炭素(CO2)と水素からSAFの原料となる液体炭化水素を合成するもので、今後はより大型の製造装置を導入するなど協働を促進する。

今回の覚書には、製造装置の規模拡大のほか、商用化のための認証取得の早期化、アジア太平洋地域での提携先の模索と事業機会の検討を共同で行うことを盛り込んだ。早期の商用化を実現し、航空業界の脱炭素に貢献するとしている。

IHIは、A*STAR傘下の化学・エネルギー・環境持続可能性研究所(ISCE2)と2022年からSAF合成技術の開発に取り組み、合成に使う高性能の触媒を開発。今年に入って小型の製造試験装置も導入した。触媒は世界最高レベルの性能を持つことを確認しているという。


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