【亜州ビジネス編集部】
タイ・デジタル広告協会と英系市場調査会社カンター(タイランド)の共同調査で、2024年の国内デジタル広告支出が338億5900万バーツとなり、前年比16%増加する見通しが示された。景気回復を背景にスキンケアや自動車、非アルコール飲料などが成長をけん引し、伸び率は前年実績(14%)から加速する見通し。同協会が年初に予測した8%を大きく上回ると見込まれている。クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
業種別の支出額
◆スキンケア=46%増の50億4700万バーツで最大
◆自動車=30%増の38億9800万バーツ
◆非アルコール飲料=19%増の28億4400万バーツ
◆乳製品=11%増の20億5300万バーツ
◆小売店=13%増の16億4100万バーツ
◆通信=22%減の14億6000万バーツ
◆化粧品=2%増の12億5400万バーツ
◆銀行=1%減の11億4200万バーツ
◆不動産=21%増の11億2600万バーツ――が続く見通しとなっている。
サイト・アプリ別では、交流サイト(SNS)大手のメタが運営する「フェイスブック」と「インスタグラム」が全体の27%を占め最大。これに「ユーチューブ」が14%、「ティックトック」が11%で続く。前年実績はメタが30%、ティックトックが7%だった。