【亜州ビジネス編集部】
商務省の6日発表によると、2024年10月の国内建材価格指数の上昇率は前年同月比で0.4%だった。プラスは5カ月連続。ただ、前月(0.5%)からは伸びが縮小した。鉄・鉄鋼製品(マイナス2.7%)が前月(マイナス2.6%)を上回る落ち込みだった。
全9品目のうちプラスは5品目だった。鉄・鉄鋼製品は指数の構成比が28.6%と高く、全体に与える影響が大きい。
他の8品目の上昇率
◆木材・木製品=2.3%
◆セメント=マイナス1.0%
◆コンクリート製品=1.4%
◆タイル=マイナス0.9%
◆塗料=0.4%
◆衛生陶器=ゼロ%
◆電気設備・配管=2.9%
◆その他=5.1%
コンクリート製品の伸びが加速する一方、木材・木製品や塗料などは減速。タイルは下げ幅が拡大した。セメントと電気設備・配管は横ばいだった。
1~10月の平均上昇率は前年同期比でマイナス0.3%。うち鉄・鉄鋼製品はマイナス2.6%だった。同省は11月の建材価格について、上昇傾向にあるとの見方を示した。国営企業によるインフラ整備事業の拡大や、観光回復に伴うホテルやレストランの改装などが建材価格を押し上げる要因となる見通し。ただ、家計債務の増加などを背景に不動産市場の成長が鈍化し、建材の需要は縮小傾向にあるとみている。