【亜州ビジネス編集部】
東洋エンジニアリングは12日、国営石油PTT傘下の石油化学大手PTTグローバル・ケミカル(PTTGC)との間で、省エネ・温暖化ガス排出削減技術の導入に関する覚書(MOU)を交わしたと発表した。東洋エンジニアリングが開発した技術「HERO」を、PTTGCの製油所や5つのスチームクラッカーを含む主要工場に導入。エネルギー効率を高めて脱炭素化を推進する。
PTTGCは既に2つの工場で同技術を導入している。今回の覚書に基づいて今後は大部分の施設に導入し、温暖化ガス排出量の大幅な削減を目指す。覚書にはほか、両社間の人材交流などを通じて工場運営や脱炭素関連技術に関する知識・ノウハウを共有することも盛り込んだ。
PTTGCは2030年までに温暖化ガス排出量を20%削減する目標を掲げている。50年には環境負荷をゼロにする「ネットゼロ」の実現を目指す。