【亜州ビジネス編集部】
電気自動車(EV)中国最大手の比亜迪(BYD)は、東部ラヨーン県に建設した車両工場で、累計生産台数が1万台に達したと発表した。今年7月4日の開所から約4カ月で達成したとしている。1万台目は、プラグインハイブリッド車(PHV)タイプのスポーツ多目的車(SUV)「シーライオン6 DM-i(中国名:宋プラスDM-i)」をラインオフした。12日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
今月8日に記念式典を行った。工場はWHAラヨーン36工業団地に立地し、当初の生産モデルはシーライオン6と、EVの◆小型車「ドルフィン(海豚)」◆SUV「ATTO3(元プラス)」◆セダン「シール(海豹)」――の計4モデル。年産能力は15万台で、タイ国内向けに出荷するほか、東南アジアなどへの右ハンドル車の輸出拠点としても活用する。
一方、タイ工業連盟(FTI)の集計によると、7~9月の国内全体の乗用EVとPHVの生産台数はそれぞれ2355台、1378台で、計3733台だった。
BYDは2022年11月にATTO3を発売してタイ市場に参入。24年1~9月の販売台数は前年同期比23.4%増の2万2237台で、国内市場シェア5.1%の4位だった。