【亜州ビジネス編集部】
今月末に開幕する自動車展示販売会「第41回タイランド・インターナショナル・モーターエキスポ」(一般公開は今月29日~来月10日)について、主催のインターメディア・コンサルタンツ(IMC)は、自動車の販売台数が前年開催の第40回と同水準の約5万台となる見通しを示した。バイクの販売台数も同水準となる7000~8000台を見込む。
今年の新車市場は前年を下回る水準で推移しているものの、年末にかけて上向くと予測。政策金利の引き下げや、家計債務の問題解決に向けた政府の景気刺激策などが追い風になるとみている。
自動車の出展ブランドは48に達する見通し。日本や欧州のブランドに加え、タイ市場への新規参入が相次ぐ中国ブランドの出展数が増加。電気自動車(EV)の新モデル投入などが予定されている。中国の自動車ブランドでは、昨年も参加した比亜迪(BYD)や上海汽車「MG」の他、新規参入の吉祥汽車など約20ブランドが出展。中国各社はブースの面積を広く確保しており、広州汽車「AION」が単一ブランドで最大となる1806平方メートルを利用する。また、BYDと「デンツァ(騰勢)」が計1849平方メートル、長安汽車「アバター」と「深藍(ディーパル)」が計1806平方メートルを確保し、トヨタ(レクサスを除く)の1720平方メートルを上回る広さとなる。
会場はバンコク北郊ノンタブリ県の展示会場「インパクト」。前年開催の第40回は150万人が来場し、受注台数は自動車が5万3248台、バイクが7373台だった。