【亜州ビジネス編集部】
タイ商工会議所大学(UTCC)の14日発表によると、2024年10月の消費者信頼感指数(100以上が好感)は56.0となり、前月の55.3を上回った。指数の上昇は8カ月ぶり。洪水被害の収束や政府による電子通貨給付など景気刺激策の実施を受け、経済回復への期待から消費者心理が改善した。
同大学は指数上昇の要因として他にも、◆タイ中央銀行が政策金利を2.25%に引き下げたこと ◆財務省が25年の国内総生産(GDP)成長率予測を前年比3.0%と予測したこと ◆外国人来訪者数が増えていること――などを挙げた。
一方、マイナス要因には、◆経済回復が遅れる中、上昇する生活費に現在の収入が見合っていないと消費者の多くが感じていること ◆中東での戦闘の激化など地政学的対立を背景に、国際原油価格の上昇が懸念されること――などを挙げた。
今回の調査対象は全国の消費者2242人。指数は「良い、良くなった」と回答した人の割合から「悪い、悪くなった」と回答した人の割合を差し引き、100を足した値。