【ベトナム】住友電工、ハノイのFPC工場でレアメタル回収

【亜州ビジネス編集部】

住友電工は19日、ハノイ市のフレキシブルプリント基板(FPC)工場の製造工程で使用されるレアメタルの回収事業を行うと発表した。レアメタルの回収・再利用を手掛ける京都大学発の新興企業ディーピーエスと関連契約を締結した。ディーピーエスの技術を活用することで、従来は排水の一部として処理していたレアメタルを回収。日本国内の金属精錬業者に売却する。

現地法人のSEIエレクトロニック・コンポーネンツ(ベトナム)がタンロン工業団地(TLIP)に構えるFPC工場で行う。FPCの製造工程では、表面のめっき処理にレアメタルの一種であるパラジウムが使用されており、これまでは洗浄工程で微量のパラジウムを回収できず洗浄排水として処理していた。ディーピーエスが独自開発した新素材吸着剤「デュアルポア」を活用することで、排水中のパラジウムを効率的に吸着回収できる。

回収したパラジウムを売却した収益は、両社で配分する。今後は他のFPC工場やFPC以外の工場でもディーピーエスの技術応用を検討する。


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