【タイ】10月の車生産25%減、年目標150万台に下方修正

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)の25日発表によると、2024年10月の国内自動車生産台数は前年同月比25.1%減の11万8842台だった。前年同月を下回るのは15カ月連続。1トンピックアップトラックの国内販売不振などで国内販売向け生産が引き続き低迷している。生産台数は足元で2割超の落ち込みが続いており、同連盟は24年の年間目標を20万台引き下げ、150万台(前年比18.6%減)とした。下方修正は6月に次ぐ2回目で、年初の目標から計40万台の引き下げとなる。

10月の国内向け生産は51.7%減少。1トンピックが68.9%減と大きく落ち込み、乗用車も29.1%減と低調に推移している。10月の国内新車販売台数は前年同月を4割近く下回った。

輸出向け生産は7.0%減と、3カ月連続のマイナスだった。完成車(CBU)の輸出台数は20.2%減の8万4334台。中東情勢の悪化などで4カ月連続の前年割れとなった。前年同月に高水準だった反動もあった。

一方、乗用電気自動車(EV)の生産台数は688台と、前月から半減。乗用ハイブリッド車(HV)は前年同月比で6.5%減の1万3686台と落ち込んだ。

1~10月の全体の生産台数は前年同期比19.3%減の124万6868台だった。今回の結果を受け、同連盟は24年の年間生産台数の目標を150万台に下方修正。新型コロナウイルスの影響があった20年(142万7074台)以来、4年ぶりの低水準になるとみている。内訳は国内販売向け生産が45万台、輸出向けが105万台とし、6月に下方修正した後の目標から10万台ずつ引き下げた。年初時点ではそれぞれ75万台、115万台の計190万台を見込んでいた。

バイク生産7割増

同連盟によると、10月の国内バイク生産台数は前年同月比70.5%増の29万4395台だった。内訳は、CBUが6.4%増の14万9010台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が4.5倍の14万5385台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は2.6倍の17万5066台だった。1~10月のバイク生産台数は前年同期比1.5%減の203万213台だった。


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