【マレーシア】JAPEXと日揮、CO2貯留で受入基地の設計開始

【亜州ビジネス編集部】

石油資源開発(JAPEX)と日揮ホールディングスは11月28日、二酸化炭素(CO2)を回収してサラワク州沖の地下に圧入・貯留する「CCS」事業で、CO2を受け入れる陸上ターミナルなどの基本設計(FEED)作業を開始したと発表した。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)から受託した。同CCS事業では、瀬戸内地域などの製鉄所や発電所から排出されるCO2を回収し、海上輸送して同州沖の地下に圧入・貯留する。

陸上に設けるターミナルと、桟橋上部のCO2受け入れ関連構造について、技術的・商業的検討を共同で行う。日揮ホールディングスはCCS施設に関する調査や設計・建設で豊富な実績を持ち、これまで培った知見を生かして作業に取り組むとしている。

サラワク沖CCS事業には、両社のほか川崎汽船とJFEスチール、三菱ガス化学、三菱ケミカル、中国電力、日本ガスラインの日本企業と、国営石油ペトロナス傘下のペトロナスCCSベンチャーズも参画。CO2の貯留量は年190万~290万トンを想定する。世界で初めて商業ベースでの低温・低圧条件下のCO2輸送を目指す。


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