【亜州ビジネス編集部】
コンサルティングの米エーオンが発表した東南アジア各国の昇給率調査によると、2025年の昇給率は主要6カ国すべてで前年水準を上回る見通しだ。域内ではインフレが緩和している一方、人材の需給不一致の影響などで昇給率の堅調な上昇が続く見込み。各紙が伝えた。
24年第3四半期に6カ国の約950社を対象として昇給率と離職率の調査を行った。
25年の昇給率(国別)
◆ベトナム(6.7%)が最も高く、前年(6.4%)から0.3ポイント加速
◆インドネシア=6.3%(前年は5.7%)
◆フィリピン=5.8%(5.4%)
◆マレーシア=5.0%(4.9%)
◆タイ=4.7%(4.4%)
◆シンガポール=4.4%(4.2%)
業界別では、テクノロジーや製造業が5.8%で最も高く、以下は小売りやコンサルティングなどが5.4%で続いた。
一方、離職率はコンサルティングなどが23.0%で最高。医療機器・生命科学(18.4%)、エネルギー(18.0%)、金融(17.8%)なども高かった。