【亜州ビジネス編集部】
新車販売市場の価格競争が常態化している。全国乗用車市場信息聯席会(乗聯会)の崔東樹・秘書長によると、今年の中国では、11月末まで合計195車種が値下げされた。すでに2023年通年の150車種より多く値下げされている。第一財経が10日付で伝えた。
タイプ別の平均値下がり幅は、プラグインハイブリッド車(PHV)が約1万5000人民元(31万3000円、8.5%)、純電気車(BEV)が約2万人民元(10%)、エクステンデッド・レンジEV(EREV)が約1万5800人民元(6.1%)、ハイブリッド車(HV)が約1万500人民元(4.3%)などに上るという。
今後に関して、崔秘書長は冬季の値下げラッシュが徐々に沈静化するとの見方。自動車など耐久消費財の更新を奨励する「以旧換新」の効果が鮮明化し、価格競争の圧力がやや弱まるとの見通しを示した。