【亜州ビジネス編集部】
ハノイ市人民評議会は12日、排ガス基準を満たさない車両の人口密集地区への進入を制限・禁止する規制を決議した。来年からホアンキエム区とバディン区の一部地域を「低排出ゾーン」に指定して、車両進入規制を試験導入する。地元各紙が伝えた。
自動車は欧州排ガス規制「ユーロ4」に相当する国内規制の「レベル4」、バイクは同「レベル2」の基準を満たしていない車両の進入を、時間帯や地域に応じて制限または禁止する。大型ディーゼルトラックの進入も禁止する。規制対象となる地域は順次拡大する。
市人民評議会は「低排出ゾーン」に居住または通勤・通学する人を対象に、電気自動車(EV)や電動バイクへの乗り換えに必要な費用を一部助成する案も検討している。
運輸省の統計によると、2024年4月時点のハノイ市の車両登録台数は800万台で、うちバイクが690万台だった。バイクの72%は10年以上使用されている。