【亜州ビジネス編集部】
英スタンダードチャータード銀行は、ベトナムの2025年の国内総生産(GDP)成長率予想を6.7%に据え置いた。総じて堅調に推移するとの見方だが、同年第2四半期に利上げが実施されると予想しており、成長率は上半期の7.5%から下半期には6.1%に減速する見通し。VOVニュースが伝えた。
同行は、内需拡大やエネルギー価格上昇の影響で25年第2四半期にインフレが再燃し始めると予想。こうした中でベトナム中央銀行が第2四半期に0.5%の利上げを敢行し、下半期の成長が鈍るとみている。
為替については、ベトナムの貿易黒字や米国の金融緩和傾向を背景に安定的に推移するとの見方。現在の1米ドル=2万5400ドン前後から24年末には2万5250ドンとややドン高に振れ、25年半ばまでに2万5450ドンとドン安方向に戻すとみている。
24年のGDP成長率予想については24年10月、従来の6.0%から6.8%に上方修正した。第3四半期の成長率が前年同期比7.4%と予想を上回り、1~9月で6.82%に達したためで、第4四半期も安定成長が続くとみている。