【タイ】来月から廃プラ輸入禁止、循環型経済を促進=商務省

【亜州ビジネス編集部】

商務省貿易局は、来月1日から廃プラスチックの輸入が全面的に禁止されると明らかにした。「廃プラの輸入禁止に関する規制」が今月16日付の官報に記載された。対象品目はHSコードで「39.15」に分類されるプラスチックの廃棄物・スクラップなど。廃プラの効率的な再資源化を奨励し、循環型経済を促進する。17日付ターンセタキットなどが伝えた。

「廃プラの輸入許可に関する規則」も同日、官報に記載された。今月17~31日に適用され、国内事業者が産業用の原材料となる廃プラを十分に調達できないなどの規定を満たす場合に限り、輸入が許可される。許可を得た事業者は今月31日までに輸入を完了する必要があるとしている。

これまでの報道によると、中国政府は2017年7月、紙やプラスチックなど24種類のごみの受け入れを18年1月から中止すると発表。行き場を失った世界のプラごみは東南アジア各国に殺到し、タイでもプラごみが膨張した。これを受け、タイ政府は23年2月の閣議で、25年から廃プラの輸入を全面的に禁止することを承認し、廃プラの輸入制限を開始した。


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