【亜州ビジネス編集部】
官民ファンドのクールジャパン機構(海外需要開拓支援機構)は、東南アジアで中小企業向けデジタル金融事業を手掛けるファンディング・アジア・グループ(本社:シンガポール)に2500万米ドルを出資すると発表した。出資を通じて、日系企業や取引先となる現地中小企業を金融面で支援し、日系企業の海外展開を下支えする。
ファンディング・アジアは2015年設立。シンガポール、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナムの5か国で中小企業向けに短期の融資事業を手掛けている。銀行からの借り入れが難しい現地中小企業の信用情報を豊富に蓄積している点を強みとする。
日系企業が海外展開する際に、現地の取引先からの代金回収が難しいことが進出を控える要因となっている。同社への出資を通じて取引先の資金繰りを支援することで、代金回収のリスク低減を図る。