【タイ】11月の車生産28%減、2割超の落ち込み続く

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)の24日発表によると、2024年11月の国内自動車生産台数は前年同月比28.2%減の11万7251台だった。前年同月を下回るのは16カ月連続。1トンピックアップトラックを中心に国内販売が低迷しているほか、足元で輸出も落ち込んでおり、8月以降は20%超のマイナスが続いている。

国内向け生産は40.4%減少。1トンピックが48.7%減と大きく落ち込み、乗用車も28.3%減と引き続き低調だった。11月の国内新車販売台数は前年同月を3割ほど下回った。

輸出向け生産は20.7%減と、4カ月連続のマイナスだった。完成車(CBU)の輸出台数は10.0%減の8万9646台。中東情勢の悪化や中国の景気減速を背景に、アジアや中東など各地域への輸出が前年割れとなった。ただ、北米向けは拡大した。

一方、乗用電気自動車(EV)の生産台数は464台と、前月から3割超の減少。乗用ハイブリッド車(HV)は前年同月比で8.1%減の1万5765台と落ち込んだ。

1~11月の全体の生産台数は前年同期比20.1%減の136万4119台だった。落ち込みが続いていることを受け、同連盟は11月下旬に24年の年間生産台数の目標を150万台に下方修正している。新型コロナウイルスの影響があった20年(142万7074台)以来、4年ぶりの低水準になる見通し。年初時点では190万台を見込んでいた。

バイク生産8%減

同連盟によると、11月の国内バイク生産台数は前年同月比8.2%減の19万3540台だった。内訳は、CBUが16.8%減の14万8142台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が38.4%増の4万5398台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は6.7%増の8万1225台だった。1~10月のバイク生産台数は前年同期比2.1%減の222万3753台だった。


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