【亜州ビジネス編集部】
中国中鉄(390/HK)が建設工事を請け負ったバングラデシュ最大の鉄道プロジェクト「パドマ大橋鉄道連絡線」が24日、約170キロメートル(km)の全線が開通した。首都ダッカから南西に向かいジョソールまでを結ぶ。ダッカからジョソールの移動時間は、これまでの10時間から2時間未満に短縮された。設計最高時速は120kmで旅客と貨物を輸送する。南方財経などが伝えた。
現地では「夢の鉄道」と形容され、南部の220カ所以上の地区を首都に結びつける役割をもつ。「アジアの十字路」と呼ばれるバングラデシュのGDPを1.5パーセント押し上げる効果が生じる見通しだ。正式運行を通じ、住民8000万人の利便性が高まる。
「一帯一路」と「中国・バングラデシュ経済貿易協力」の象徴的な事業プロジェクトとして、両国は鉄道敷設を推進している。最初の区間(ダッカ~南西部バンガを連絡する約80km)は、2023年10月に先行開通した。中国はバングラデシュで活動をさらに強化し、インフラ施設建設、産業アップグレードを図る意向という。