【亜州ビジネス編集部】
インバウンドの拡大に向け、中国は短期滞在ビザ(査証)免除対象国を拡大している。こうしたなか、今冬は中国北部を中心に東南アジアなどからの旅行者が増えている状況だ。旅行サイトの携程集団(トリップドットコム・グループ)によると、黒竜江省ハルビン市ではインバウンド旅行の予約数が前年同期比で220%増加。タイ、マレーシア、シンガポール、韓国、インドネシアの旅客が上位を占めている。香港メディアの明報が12月29日付で伝えた。
ハルビンを訪れる外国人の目的の一つが、12月21日に開幕した「氷雪大世界(氷祭り)」だ。携程によると、外国人による氷雪大世界の入場チケット予約数は前年同期比で2倍に増加した。このほか、上海、青島などの都市では日本や韓国からのインバウンドが増加している。
中国の入境外国人は2024年1~11月に延べ2921万8000人となり、前年同期比で86.2%増加した。うちビザ免除入境者は123.3%増の1744万6000人に膨らんでいる。