【中国】NEV廃棄バッテリー、国が再利用新ルールを公表

【亜州ビジネス編集部】

中国の工業情報化部がこのほど、新エネルギー車(NEV)の廃棄された駆動用バッテリーの再利用やリサイクルに関する業者向けルールの最新版(2024年版)を発表した。中国政府系メディアが12月26日付で伝えた。

これは近年の産業動向や技術の進歩に合わせて、19年版ルールの一部を修正したものだ。

主な変更部分

◆リサイクル業者により高度な技術を求めたこと

◆再生品の品質に関する管理を強化したこと

◆電動自転車用のバッテリーに関するルールを定めたこと――など。


新たなルールでは、リサイクル業者がバッテリーからリチウムを回収する際の回収率の基準について、従来の「85%以上」から「90%以上」とより厳格化している。

また、品質管理対策として、再生品の品質に関する強制基準を設定。再生業者に対してバッテリーのトレーサビリティー(生産履歴の追跡)システムを構築することも求めた。

電動自転車用に関しては、再利用品のバッテリーを使用することを禁止。また業界に対して、リチウムイオンバッテリーの回収システムを改善していくよう求めた。

中国当局は2016年以降、バッテリーの回収・リサイクルシステム企業の育成に力を入れてきた。企業には一定以上の規模を持つことを求め、登録資本金は1000万人民元(約2億1600万円)以上、年間の再生利用能力は5000トン以上とした。国内で新ルールに沿って稼働できる企業数は足元で148社を数える。


亜州ビジネスChina
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