【亜州ビジネス編集部】
新エネルギー自動車(NEV)関連組織「中国電動汽車百人会(チャイナEV100)」の張永偉・副理事長はこのほど、中国の新車販売台数が2025年に約3200万台に達するとの見通しを示した。前年比で3%の増加ペースを維持するとみている。中国新聞網が12月30日付で伝えた。
うちNEVについては、楽観的な予測として、輸出を含む販売台数が約1650万台に達すると予測。前年比の増加率は約30%になる見通しとした。うち国内販売は約1500万台となり、普及率は55%前後に達するとみている。
一方で、商用NEVの普及が急速に進んでいくと予想。25年の国内商用NEV販売台数は90万台を超え、前年比で80%の伸びを示すとみている。
中国電動汽車百人会は、国内のNEV産業の発展に向けた重大課題に関連した政策・技術の研究を行うための組織として2014年5月に設立された。NEV産業に関わる自動車や自動車部品メーカー、大学、研究所などから有識者が構成メンバーとなり、毎年フォーラムを開催している。25年のフォーラムは3月28~30日に北京で開催される予定だ。
自動車業界団体の中国汽車工業協会(CAAM)によると、24年1~11月の新車販売台数は前年同期比3.7%増の2794万台。うちNEVは35.6%増の1126万2000台だった。